「赤ちゃんは母音を通じて世界を認識している」
Even Before Language, Babies Learn The World Through Sounds(米国科学的心理学会 プレスリリース / 2011年07月11日) http://www.psychologicalscience.org/ この研究では、スペイン語を話す家庭から生後4ヶ月の赤ちゃん 28人が、防音室の中で、両親の顔や姿が見えないようにして、膝の上に座っている。 母音を表す「I」、「O」、「E」、「A」を組み合わせた意味をなさない音声と、色が異なる大小の円・楕円・四角・三角形のオブジェを見せる。 そして、アイトラッカー(人の視線を追う装置)で、赤ちゃんたちがどのオブジェをどのくらい見ているのかを記録した。
28人赤ちゃんたちは、ほぼ 100パーセント、母音に応じて同じオブジェを見た。ほとんどの子が、母音の「I」と「E」では小さなオブジェに視線がいき、「O」と「A」では大きなオブジェに視線が向かっていた。 つまり、赤ちゃんは、大きい、小さい、円、三角形という言葉そのものを学んでいるのではなく、母音の特徴から、物体認識をしていることが、この実験で明らかになった。 なぜ言葉を身につける前の赤ちゃんが、Aという音を聴いて、大きなものから発せられるという認識を持っているのか? 概念の認識は言語を学んでからではなく、生まれつき持っている能力なのではないか? 言語は象徴なのか?
言語の本質とは?
The study gives researchers new methodologies to investigate the process of language and conceptual development —and to look at some of the persistent questions in cognitive psychology and linguistics: “What is the nature of language? Is everything symbolic or arbitrary?”
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